ターミナルケアでの意識調査
事業を始めるようになって、政府が出しているデータを見る、という習慣がつきつつあります。
とは言え、データが全てではないですし、あくまで参考程度に・・・です
終末期ケアのことをターミナルケアと世間では呼びます。
Musica Presenteの事業では、このターミナルケアの中に音楽を取り入れることができないか?音楽だけでなく、様々なサービスを受けることができる文化にできないか?と考えています。
そこでまず、最期をどこで迎える人が多いのかをみてみました。

少し昔のデータですが、1950年代が自宅で最期を迎える人が90%だったのですが、今では15%ほどとかなり変わっています。75%ほどが病院で最期の時間を過ごされています。
では、どこで最期を迎えたいと思っているでしょうか?

60%の人が、自宅と答えられています。
どうして、現状と理想がこのようにマッチしないのでしょうか?
ここには、本当に様々な理由があります
・家族の生活スタイルの変化(核家族化)
・夫婦共働きが多い
・終末期に関して話すことができていない
ということです。
自分の人生の最期・・・今までの人生が楽しく悔いなく過ごせていても、残りわずかな時間を楽しく過ごせない、希望通りに過ごせないのは、すごく寂しいことではないかな?と私は思っています。
実は、統計では「家族の負担になりたくない」と感じている人が非常に多いのです。

日本人らしい考え方だな、と思います。これが良し悪しではなく、こう考える家族が多いんだということです。
でも、最期に「負担になりたくない」って思いながらお迎えがくるのを待つ人生は寂しいな・・・と思います。そうならない為にはどうしたらよいのか?
・日頃から家族と関係を築いていく
・日頃から最期の迎え方について話をしておく
そんなことが大切なのかな?と思います。
しんどいなーと思うことだけをやっていくのではなく、何か楽しめるサービスがもっと世の中に存在するようにすれば
「介護はしんどいものだ」「介護するというのは暗い時間だ」
というような認識はなくなるのではないでしょうか?
以前、お話させてもらった介護職員さんから聞いた言葉は、今でも胸に残っています。
「七夕の短冊に、半数以上の人がこう書くんだよ。『家族が笑顔でいれますように』って」
ご自身の体がよくなることでもなく、長生きできますように、でもなく。
家族の笑顔を願う。
美しい心だなと感じて、目頭が熱くなりました。
人生いつまでも、楽しく笑顔でいれるような・・・そんな世界にしたいと思っています。

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