ターミナルケアでの意識調査

事業を始めるようになって、政府が出しているデータを見る、という習慣がつきつつあります。

とは言え、データが全てではないですし、あくまで参考程度に・・・です

終末期ケアのことをターミナルケアと世間では呼びます。

Musica Presenteの事業では、このターミナルケアの中に音楽を取り入れることができないか?音楽だけでなく、様々なサービスを受けることができる文化にできないか?と考えています。

そこでまず、最期をどこで迎える人が多いのかをみてみました。

出典:『【テーマ1】看取り 参考資料 意見交換 資料-2参考1 2 29.3.22』(厚生労働省) 

少し昔のデータですが、1950年代が自宅で最期を迎える人が90%だったのですが、今では15%ほどとかなり変わっています。75%ほどが病院で最期の時間を過ごされています。

では、どこで最期を迎えたいと思っているでしょうか?

出典:『平成27年度 高齢化の状況および高齢社会対策の実施状況』(内閣府)

60%の人が、自宅と答えられています。

どうして、現状と理想がこのようにマッチしないのでしょうか?

ここには、本当に様々な理由があります

・家族の生活スタイルの変化(核家族化)

・夫婦共働きが多い

・終末期に関して話すことができていない

ということです。

自分の人生の最期・・・今までの人生が楽しく悔いなく過ごせていても、残りわずかな時間を楽しく過ごせない、希望通りに過ごせないのは、すごく寂しいことではないかな?と私は思っています。

実は、統計では「家族の負担になりたくない」と感じている人が非常に多いのです。

日本人らしい考え方だな、と思います。これが良し悪しではなく、こう考える家族が多いんだということです。

でも、最期に「負担になりたくない」って思いながらお迎えがくるのを待つ人生は寂しいな・・・と思います。そうならない為にはどうしたらよいのか?

日頃から家族と関係を築いていく

日頃から最期の迎え方について話をしておく

そんなことが大切なのかな?と思います。

しんどいなーと思うことだけをやっていくのではなく、何か楽しめるサービスがもっと世の中に存在するようにすれば

「介護はしんどいものだ」「介護するというのは暗い時間だ」

というような認識はなくなるのではないでしょうか?

以前、お話させてもらった介護職員さんから聞いた言葉は、今でも胸に残っています。

「七夕の短冊に、半数以上の人がこう書くんだよ。『家族が笑顔でいれますように』って」

ご自身の体がよくなることでもなく、長生きできますように、でもなく。

家族の笑顔を願う。

美しい心だなと感じて、目頭が熱くなりました。

人生いつまでも、楽しく笑顔でいれるような・・・そんな世界にしたいと思っています。

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