マスケラに響かせる

先日、ヨーロッパからいらした先生からの指導を受けた時に、とにかく言われたのは「マスケラに響かせる」ということ。

特に「鼻」は重要。

響かせるためには「い」の母音が適切で、「ありがとう」という時の「り」の響く場所にもっていく。

ただ間違ってはいけないのは、「母音の時は軟口蓋は閉まっている」ので鼻声にするわけではなく・・・

「骨を響かせる」のです。(ああ・・・難しい・・・)

何度やっても「NO!!!!」と先生からは、指導が入ります。

「やってるつもり」でも全然足りない・・・・

でも、本当にそこに集中できた時は「喉」は何も感じない。何も。

そうして響かせることで声は前に届くし、声帯でできた音が声になる。

日本人に多い「頭から抜けるような声」は、ベルカントではない、ということですね。(当たり前か)

歌い方には様々な流派がありますし、時代に合った歌い方や作曲家にあった歌い方があります。そして、その人にあった歌い方もあります。

例えば、今回学んだ発声が「全ての人に合っているか」というのは別問題です。なぜならば、骨格が違うから。

だからこそ、声を出すというのは本当に難しい。

じゃあ、何が正解なのか?

これは、正直誰もわかりません。(元も子もない)

それでも、レッスンの中で見つけていくことが大切です。

大事なのは「喉に負担がきていないか」ということです。

「喉を絞める発声法」はないわけではありません。

でも「喉に負担がある歌い方」はいずれ声帯がやられてしまいます。

声帯はどんどん消耗されいくわけですから・・・

なのでレッスンでは「喉が痛くなっていないか」を生徒さんとしっかりと確認します。

話を元に戻しますと・・・

「マスケラに響かせる」という感覚は、日本人にとっては日常の中で感じることは難しいのです。

なので「大げさに」やらないと身に付きません。

響かせることだけでなく、それができた時の喉の状態や周りの筋肉の使い方を「脳に覚えさせる」ことが大事なのです。繰り返し繰り返し行う&意識することで、より早く脳にインプットされます。

レッスンでは失敗はつきものです。

その失敗を恐れずに、一緒に「全力でチャレンジ」していきたいですね。

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般若なつみ

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