【ボイトレ講座】上顎を開けるって??
ブログ投稿がなかなか続かず・・・な般若なつみです。
さて、私は今いくつかの合唱団でボイストレーナーとして携わらせていただいております。
そこで、よく耳にする
「上顎を開けて」
という言葉について・・・お伝えしたいと思います。
結論から言うと
上顎は開けることはできません!!!

いや・・・あくよ。あけてるよ!!!!
と思われる方。
試しに下顎を動かないようにして、上顎を動かしてみてください。
動きませんよね?
そうなんです、動かしてるように思えて実は動かせないのです。
じゃあ、どうして開けていると感じるのか?というと
・軟口蓋を閉めている(あげている)ことで上顎が上がったと思っている
・実は下顎を開けている
大きくはこの2つかと思います。
「上顎を開ける」
という言葉により得られる効果は
・口腔が広がり倍音を作るスペースができる
・口の上の方を意識するので、共鳴の意識が上の方にいきピッチがあがる
ことです。
ですので、言葉のイメージとしてはとっても良いかと思います。
ただ、「本当は上顎は開けられない」という事実を認識した上でお伝えしているかどうか。とても大切になります。
なぜなら、
上顎を開けようとすると、頭も上げてしまう傾向が強くなるからです。
頭を上げる=頸椎(首)を動かす
ということです。(頭だけでは動きません)
ですので、首を動かすということは歌い手にとっては声帯を動かす筋肉にも大きく影響がある、ということです。
「上顎を開けて」と言って、首に大きな影響が出てしまう方に関しては
上顎ではなく、下顎の開け方を意識する方が望ましいですね。
「上顎が開けられない」
ということは、ぜひとも知っておいてくださいね。
下顎の開け方に関しては、次回お伝えいたします。

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