合唱の本番

緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常が戻ってきました。

この10月はボイトレに行っている合唱団の本番が2本ありました。

全日本合唱連盟の感染予防対策に沿っての歌唱。マスクの着用の有無も選択できるまでになりました。

それも距離をとらないといけないのですが・・・・

コロナ渦では思うように練習できず、特に緊急事態宣言中はオンラインでの練習でした。

そこでは、今までできなかったような練習を行いました。

まずは、身体のメカニズムを知ること。これは実際に画像などを見ながら自分の身体と向き合うものです。そうすることで、間違ったイメージを持ったりしないで、効率的に声が出せるようになります。

そして、一人一人歌うということです。

合唱団は良くも悪くも「人に合わせる」ことが必要になります。それによって、「一人一人の実力」がどうしても伸びない場合も多くあります。「みんなの中の一人」として歌っているので、歌えていなくてもさほど問題にはならないこともあります。

しかし、リモート宅録やオンライン練習で一人一人で歌うとなると話は変わります。

自分のできていない所が明るみになり、それを修正しようと努力する。

また、一人一人の声を知る機会にもなります。

そんなこんなで、久しぶりに合わさった時には、何となく「以前よりもパワーアップした」ようにも感じます。

それは声の質が上がったとかそういう訳ではなく「自分の声への責任を持つことができるようになった」というのが正しいかと思います。

「自分一人が歌えなくても」ではなく「自分が歌えるようになる」責任を感じるようになった。

結果、少人数ではあったものの、一つの音楽としてそれなりのものができたと思います。

逆境をどのようにプラスに変えていくのか・・・というのは、このコロナ渦で多くの人の課題になったことだと思います。逆境にたいしての考え方も変わったでしょう。

全ての人に「逆境をプラスに転換しましょう」というのは無責任だと思うので、押し付けるつもりはないです。

でもやはり、そういう心持ちでいることはとても大切だと感じました。

今回は、ホールで歌うことと、野外ステージで歌うことがありました。

野外ステージでは、マイクを使うことになります。マイクを使って普段は歌わないので、どんな風になるのか想像ができません。事前に歌われる人たちの様子をみながら、試行錯誤して歌います。

今回はPAさんは良かったということもあり、野外コンサートもそれなりに歌うことができました。沢山の方が聴いてくださり、「ああ、音楽も日常に戻ってきたかな」そう感じることができました。

音楽は不要不急なのかどうか。様々な議論があります。

それは一概には答えは出せないでしょう。

でも、間違いなく言えるのは「音楽がある場所は豊かな時間が流れている」

コロナ前に戻る必要はないけれども、心置きなく音楽ができる環境になる日が一日でも早くきますように・・・・

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