【ボイトレ講座】下顎を開けるとは?
今回は、下顎についてお話します。
「顎の力抜いて」
「顎を開けて」
ボイトレでよく言われませんか?
下顎は、とー---っても大事な部位です。
上顎でもお話しましたように、口腔(口の中)の開け方によっても倍音の作り方も変わります。一般的にいう「声の大きさ」や「響き方」といったところでしょうか。倍音が多ければ多いほど、響きがあって、よく通る声となります。更に、下顎には「舌」がありますよね。この舌は、発語や声帯など、ありとあらゆる部位に大きく影響します。
そして、
「顎を開けて」
と言われた時に大きな誤解が生まれやすいのは
「下顎の先端から、真下におろそうとする」
ということです。

実は、これが顎に力がはいる大きな原因となります。
考えないといけないのは
・顎をあけるための起点はどこなのか?
・顎はどう開くのか?
ということです。

見ていただくとわかるように、下顎は耳のあたりから始まっています。(顎関節)
なので、下顎を動かす為には、ここを起点に動かす意識をもつことが大切です。
更に顎関節の動き方としては

というように、真下に動くのではなく、前方に動くのです。顎自体も真下に動いていませんよね?
ですので、「真下に開ける」→「できないことをやろうとする」→「力が入る」
という流れになるのです。
端的にいうと「顎を開けて」なんですけど、具体的にみると少し感じ方が変わりますよね。
実際に「真下に顎の先端を下げる」のと「顎関節を前方に動かす」ことを意識してやってみてください。
恐らく、力の入り方が違うのではないでしょうか?
言葉は概念がとても広くなります。人それぞれです。ですので、言葉の表面だけを切り取って「わかった」ようになるのではなく、その言葉の根本まで考えるようにすると、歌も上達しますよ♪
次回は、舌についてお話します。

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