【ボイトレ講座】解剖してわかった舌の大切さ

2021年、とうとう本物の解剖をさせていただきました。

私が解剖したのは、小鹿さんでした。

正直、動物も飼っているので・・・解剖ってどうなんだろ。気持ちもつかな?ととても不安でした。

でも、やはり実際にどんなつくりなのかを見てみたいと思い、希望いたしました。

一番実感したのは「舌」の大切さです。

舌は元々発語する上では重要な任務を担っていることは多くの方がご存知かと思います。

それ以外にも

口腔の広さを決める

声道の長さを決める

喉頭蓋の開閉に影響がある

など、様々な役割を果たします。

その中でも、喉頭蓋の開閉について今日は着目したいと思います。

喉頭蓋は、画像にもあるように気管を蓋するように気管の上部に存在しています。

ものを飲み込んだりする時には、気管にいかないように蓋をしてくれます。

実はこの喉頭蓋、舌と物理的につながっているのです。ですので、舌の位置によって開いたり閉じたりと影響が出ます。

試しに、舌を出したままつばを飲み込もうとしてみてください。できないはずです。

そうなんです、舌が前に出ているときというのは、喉頭蓋は開いた(上がった)ままなんです。

そしてここからが本題です。

「歌う時にのどが閉まる」

という現象の多くは、この喉頭蓋が閉まっているという状態を指すことが多いです。

この喉頭蓋が閉まっているということは、声帯を通り抜けた息が咽頭に抜けることを妨げるという現象が起きるわけです。けれども、がんばって声を出そうとすることで、他の筋肉が無理にがんばってしまうという現象も起きます。

喉頭蓋が閉まっているということは、舌が大きく影響していると言えます。

具体的には「舌が引っ込んでいる」状態です。

舌というのは、子音を発する時以外は「舌の歯の裏」にいます。(日常生活では違います)

ですが、歌っている時というのは様々な理由で舌に力が入ってしまい本来あるべき場所にいないことが多くあります。

しかも、これら発声に関わる器官というのは、数ミリの(0.何ミリ)で大きく変化するものです。

ですので、「喉が閉まっているな」と感じられる場合は、一度舌の位置を前に数ミリ動かしてみましょう。

少し喉が閉まる感覚が楽になるかと思います。

次回は舌の続編をお話します。

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