【ボイトレ講座】舌は筋肉だという事実
レッスンでお話するとまず驚かれるのは「舌が筋肉である」ということです。
確かに、舌は舌であって、それ以外の何者でもない気がしますよね(笑)
ところが舌は筋肉なんです。しかも4つの筋肉が重なっているんです。
さて、舌は筋肉である、ということをなぜ知っておくことが大事かと言いますと
「筋肉というのは使わなければ、動きを覚えていかない」
ということを知ってためです。
筋肉は最初から使えるわけではなく、生活していく中で、あるいはトレーニングしていく中で、失敗を繰り返しながらその動きを脳に記憶していくわけです。

では、舌はどのようにしてトレーニングされていくのでしょうか?大きく分けて2つです
・食べるとき
・話すとき
です。
しっかり噛んで食べるということは、それだけ舌の筋肉を使うことになります。話すときにも、どれくらい舌を使って言葉を発すれば聞こえるか、伝わるか、といったことを会話の中で覚えていくわけです。
日常の中で、きちんと使えているというのはベースとなります。
歌う時に使う舌だけでなく、顔の周りの筋肉なんかも食事の時に使います。ですので、食事と歌というのは実はきっても切り離せない関係だったりします。(そこまで意識しないことが多いですが)

では、歌う上ではどうなのか?
と言いますと、やはり舌が筋肉である以上、人それぞれに「癖」のようなものがついていることが多いです。特に、歌を長年されていた方に多いです。それは当たり前ですけれども無意識です。ですので、その「癖」を見つけてあげることが大切になります。そこから、本来使うべき使い方をマスターしていきます。
歌の中でも、まだ比較的舌の動きというのは見えやすいです。(4層になっている舌の筋肉そのものすべてを見ることは困難ですが)人によって、長さや幅も違いますよね。歌っている時に、舌の先はどうなっているか?ということもよく見えます。
「舌根」という言葉があるため、舌の生え際は後ろの方にあると思われがちですが、実は舌の生え際は前にあります。ですので、やはり舌の前の方というのは、どいう風に使われているか?というのはとっても大切です。
昔はよく「舌根下げて」なんて言葉が行きかっていましたが、舌根そのものを下げるというよりもまずやってもらうのは、舌の先の位置を変えてみることです。これは本当に大事なことです。舌根があがっている=下の先が奥まっている という状態。舌根を下げることを意識すると、力が入りやすい傾向があります。
実際にはレッスンでは、巻き舌や舌を出し切っての練習、母音での舌の位置の確認、子音のみ(t,l,n)の練習などを行って、舌を正しく使えるようにトレーニングを行います。
曲になると、舌のこと以外の情報をたくさん考えないといけませんので、発声の時にしっかりと意識することが大事です。
舌は筋肉
ぜひとも、このことを覚えておいてくださいね♪
次回は、肺についてお話します。

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